3DSソフト ファイアーエムブレムifをクリアして売りました

「ファイアーエムブレムif」はニンテンドー3DSのソフトです。今年で25周年となる「ファイアーエムブレム」シリーズの最新作として、古参のファンはもちろん、前作「ファイアーエムブレム覚醒」からのユーザーも大きく沸かせたシュミレーションゲームでした。

本作は対照的な2つの国、白夜王国と暗夜王国の戦争を描いた物語です。プレーヤーは最初に自らの分身となるキャラクター(初期名は男女とも「カムイ」。変更可)を作成しますが、この主人公の設定が胸を熱くさせます。

主人公は平和を愛する国・白夜王国の王族として生まれましたが、幼いころ、世界侵略を目論む暗夜王国によって連れ去られ、暗夜の王族として育てられました。主人公はその事実を知らず、暗夜王国の王族である4人の『きょうだい(兄、弟、姉、妹の4人)』たちと共に暮らしていました。しかし、暗夜王国が白夜王国への侵攻を本格化させた際、主人公は軍部の罠により命を狙われてしまいます。何とか生き延びた主人公がたどり着いた先は、白夜王国でした。そこで主人公は白夜王国の王族である4人の『きょうだい(暗夜と同じく兄弟姉妹)』と出会い、真実を知らされます。

やがて二つの国は本格的な戦争状態に突入しますが、そのとき主人公はどちらの国に味方するかという究極の選択を迫られるれることになるのです。

今回のファイアーエムブレムはタイトルのもあるように「if」がテーマとなっています。ノベル系のゲームで言うところの選択肢にあたるものは本作にはありませんが、その代わり、主人公がどちらの国に味方するかによってソフトのパッケージが異なるという仕様になっています。ちなみに、主人公が選ばなかった国のストーリーが気になる場合は、DLCコンテンツとして割安で購入することも出来ます。

私はどちらのストーリーも体験しましたが、二つの国のどちらに味方するかによって物語の展開はまったく異なるものになっていました。

白夜王国に味方した場合は、王道的なストーリーが展開されます。暗夜王国からの侵攻を防ぎながら、戦争の原因である暗夜王を倒す物語です。悪く言えば中世ヨーロッパ的世界を舞台にしたありがちな英雄譚ですが、魅力的なキャラクターの数々と息をつかせぬ展開で飽きることはありませんでした。ただ、白夜編は主人公と親しかった人たちが理不尽に死んでいく場面も多く、そこに引っかかりを覚える人もいるかもしれません。それでも、最終面で暗夜王と対峙する際のBGMは壮観の一言でした。ネタバレになるので深くは説明できませんが、ラスボスを倒したあとの展開は涙が零れてきました。ある意味、正しいヒロインの使い方かもしれない、と。

暗夜王国に味方した場合は、何者かによって操られている暗夜王の暴挙を止めるため、侵攻に従うふりをしながら反旗を翻す機会を窺うという革命の物語になります。暗夜編はいわゆる悪漢小説のような邪道な展開と言えるでしょう。平和を愛する白夜の人々を(表面上とはいえ)打ち負かしていくわけですから、正直相手の国が気の毒に思えてなりません。また、暗夜王がおかしくなっているという事実は主人公のほかは本作のメインヒロインしか知らないため、主人公の本心を理解しているのも彼女しかいません。まさに孤軍奮闘といったところです。しかし、あえて侵攻する側にまわることで戦争被害を最小限に抑えようとする主人公とヒロインのやり取りはとても魅力的でした。ただし、暗夜編は最後の最後まで邪道を貫き通した作品で、ラスボスに意外な人物を据えているんです。やはりネタバレになってしまうので多くは語れませんが、ここでも主人公を苦しめるのか、と切ない気持ちにさせられました。

冗長になってしまった嫌いはありますが、「ファイアーエムブレムif」はストーリー、キャラクターともに魅力あふれる素晴らしい作品でした。二つの国の物語の真実を知りたい場合は、DLCコンテンツ「インビジブルキングダム」編が発売されていますので、そちらも試してみると良いでしょう。というより、3つの物語すべてをプレイすることをオススメします。

私はクリアしたので売りましたが、高い値段で売れましたしゲームも楽しめたので久しぶりに満足できたゲームです。